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若者の離職を防ぐために知っておきたい 「Z世代」の価値観とは?

神田BSの有馬です。
Z世代が仕事をする上で重視していること
1990年代後半から2010年代前半に生まれた若手は、「Z世代」と呼ばれています。Z世代に明確な定義はありませんが、主に10~20代の若手を指すことが多いようです。

物心がつく頃にはパソコンやインターネットが一般的になっており、小中学生の頃にはスマートフォンが登場しています。デジタルネイティブであり、日常的にSNSや動画などで情報収集し、インターネットを通じたコミュニケーションが得意な世代と言えます。

では、彼・彼女たちは仕事でどのようなことを重視しているのでしょうか?

今回は、Z世代の価値観をご紹介します。

「理想の職場・上司像」に関する2011年と2021年のアンケートを比較してみたところ、職場や上司に求めることとして、「個性の尊重・助け合い・一人ひとりへの丁寧な指導・ほめること・傾聴」という要素が10年間で増加しています。

一方で、「1つの目標の共有・鍛え合い・活気・厳しい指導・引っ張るリーダーシップ・情熱」という要素は減少していることが分かりました。

また、新入社員に「仕事をするうえで重視すること」を聞いたアンケートでは、「貢献・成長・やりがい・仲間」といった要素が上位となり、「承認・金銭・競争」は下位となっています。

こうした調査から、Z世代は「社会的に意義のある仕事をして人の役に立ち、成長したい」という意識が高いということが分かります。
Z世代に効果的な育成の3つのポイント
個性の尊重を重視するZ世代を育てるための、3つのポイントを解説します。

1.    一人ひとりの強みや価値観・ありたい姿を理解する
Z世代は一人ひとりへの丁寧な指導や傾聴を重視します。

彼・彼女たちの考えや想いに耳を傾け、否定せずに尊重する姿勢が重要です。
一方的に指示するのではなく、じっくりと話を聞くことでZ世代の不安を解消し、信頼関係を構築することを優先しましょう。

そういった信頼関係によって、素を出す不安やリスクをなくしていくことで、自律的な行動がしやすくなります。

2.    フラットに問いかける
仕事に慣れないうちは、思うような成果が出ないこともあります。

成果が出ない状態が続くと、自信を喪失してしまい、成長感ややりがいを得られなくなってしまいます。
そこで重要なのは、厳しい指導ではなく「今回の結果の要因は何だと思いますか?」「次に活かせることは?」といった、フラットな問いかけです。

本人が自ら考え、工夫した行動が成功につながることで、自分自身への信頼になり、それは次のチャレンジへの原動力になるはずです。

3.    職場ぐるみで育てる
若手の育成は、上司や育成担当者で行われることが一般的ですが、時間の制約やテレワークなどによって目が行き届かなくなるケースもあります。

同僚や他部門のメンターなどを積極的に巻き込み、職場ぐるみで育成できる仕組みを整えることで、何でも相談できる相手が見つかったり、幅広い知識や学びが得られる可能性が高まります。

貢献や成長意欲の高いZ世代。彼・彼女たちの価値観やありたい姿を理解して、一人ひとりに合わせた成長戦略を描くようにしましょう。

 

 

 

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