物心がつく頃にはパソコンやインターネットが一般的になっており、小中学生の頃にはスマートフォンが登場しています。デジタルネイティブであり、日常的にSNSや動画などで情報収集し、インターネットを通じたコミュニケーションが得意な世代と言えます。
では、彼・彼女たちは仕事でどのようなことを重視しているのでしょうか?
今回は、Z世代の価値観をご紹介します。
「理想の職場・上司像」に関する2011年と2021年のアンケートを比較してみたところ、職場や上司に求めることとして、「個性の尊重・助け合い・一人ひとりへの丁寧な指導・ほめること・傾聴」という要素が10年間で増加しています。
一方で、「1つの目標の共有・鍛え合い・活気・厳しい指導・引っ張るリーダーシップ・情熱」という要素は減少していることが分かりました。
また、新入社員に「仕事をするうえで重視すること」を聞いたアンケートでは、「貢献・成長・やりがい・仲間」といった要素が上位となり、「承認・金銭・競争」は下位となっています。
1. 一人ひとりの強みや価値観・ありたい姿を理解する
Z世代は一人ひとりへの丁寧な指導や傾聴を重視します。
そういった信頼関係によって、素を出す不安やリスクをなくしていくことで、自律的な行動がしやすくなります。
2. フラットに問いかける
仕事に慣れないうちは、思うような成果が出ないこともあります。
本人が自ら考え、工夫した行動が成功につながることで、自分自身への信頼になり、それは次のチャレンジへの原動力になるはずです。
3. 職場ぐるみで育てる
若手の育成は、上司や育成担当者で行われることが一般的ですが、時間の制約やテレワークなどによって目が行き届かなくなるケースもあります。
同僚や他部門のメンターなどを積極的に巻き込み、職場ぐるみで育成できる仕組みを整えることで、何でも相談できる相手が見つかったり、幅広い知識や学びが得られる可能性が高まります。
貢献や成長意欲の高いZ世代。彼・彼女たちの価値観やありたい姿を理解して、一人ひとりに合わせた成長戦略を描くようにしましょう。